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  2. 教員紹介:阿毛 香絵
  • 阿毛 香絵 AMO Kae
  • 助教
  • 専門分野:文化人類学、政治人類学、アフリカ地域研究
  • キーワード:イスラーム・スーフィズム、セネガル、近代教育、若者文化、ポピュラーカルチャー、社会運動、メディア、ICT、アジア・アフリカ関係
  • プロフィール・業績:アフリカ地域研究資料センター 個人HP
  • 担当講座:社会共生論
  • メールアドレス:amo.kae.6c@[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

研究関心

専門分野は文化人類学・民族学であり、西アフリカのイスラーム社会、特にセネガルのスーフィズム教団と、高等教育、政治との関連について研究してきた。フランス植民地化における教育政策やアラブ地域の改革主義、ローカルな宗教性などから影響をうけた多様なイスラームの動きは、近・現代西アフリカの教育や若者たちの政治参加にどのような影響を与えてきたのか。文化表象やポピュラーカルチャーとの関わりにも関心を持ち、人々の生活に密着したエスノグラフィの手法を用いて描くことを試みている。

近年は、より影響力を増すメディアやデジタル空間と若者文化や都市文化、ディアスポラにも着目し、アフリカ地域と世界の動きとを結び付けながら、アジアやより広いイスラーム圏との比較の観点からも研究を進めている。

〔アフリカ地域研究演習Ⅰ~Ⅳ、アフリカ論課題研究Ⅰ~Ⅲ、アフリカ地域研究公開演習、アフリカ臨地演習Ⅰ~Ⅲ〕

現在取り組んでいる研究課題

  • 科研費 国際共同研究強化(B) アフリカ・アジアのデジタルネイティブ世代における宗教性と市民社会(研究代表者 阿毛香絵) (2022-2025 AY)
  • 基盤研究(B)「現代西アフリカにおけるライシテと宗教性の連続性の文化人類学的研究」
    (研究代表者:清水 貴夫)(2021–2024 AY)
  • 基盤研究(B)「オリンピックを契機とした新観光者層指標と観光施設経営ロジックの解明」
    (研究代表者:有馬 貴之)(2020–2023 AY)
  • 研究活動スタート支援「 近代教育の場におけるイスラーム社会運動とICT : アジア・アフリカ事例比較」(研究代表者:阿毛 香絵)
    (2020–2022 AY ※育休復帰につき2023年まで更新申請予定)
  • フランス国立研究機構(Agence Nationale de la Recherche- ANR)「不平等、ラディカル化、女性の市民性:マグレブとイスラーム化した西アフリカにおけるイスラーム宗教性の競争関係(Inégalités, radicalités et citoyennetés féminines : religiosités islamiques concurrentielles au Maghreb et Afrique de l’ouest islamisée-RIMA)」(研究代表者:Fabienne Samson)(2022-2026 AY)

主な業績

  • Kenichi Sawazaki, Kae Amo, Yo Nonaka, Shuta Shinmyo, Mamoru Hasegawa, Ahmed Alian, Yunus Ertuğrul ”Emergent Use of Visual Media in Young Muslim Studies” TRAJECTORIA | Anthropology, Museums and Art Vol5 2024
  • 阿毛香絵, 樫尾直樹 「現代社会における宗教性に関する アフリカ・アジア比較研究の可能性 ―認識論的視座の再検討―」京都精華大学紀要 (Vol 57) 2024年3月
  • (仏語) “Les étudiantes musulmanes sénégalaises. Une ethnographie de la diversité religieuse et identitaire au sein des campus universitaires (セネガル人ムスリム女学生たち―大学キャンパスにおける宗教的多様性とアイデンティティのエスノグラフィー)” Cahier d’Etudes Africaines, Ed. EHESS、 LXII (4) 248 、pp.797-827、2022, Dec.
  • 阿毛香絵、吉野浩司 (共著)「亡命ロシア知識人ジョルジュ・ギュルヴィッチの現代フランス社会学・人類学への貢献」、鎮西学院大学地域総合研究所研究紀要、20巻、1号、13-26頁、2022年3月
  • 「フランスにおける新たなアフリカ文化クリエイター達の肖像から」、ウスビ・サコ、清水 貴夫(編著)『現代アフリカ文化の今』、青幻社、160~173頁、2020年5月
  • (仏語) “Les dynamiques religieuses dans les milieux de l’enseignement supérieur au Sénégal(高等教育の場における宗教のダイナミズム)”、 Gilles Holder, Jean-Pierre Dozon (編著)、『アフリカにおけるイスラーム政治~記憶、覚醒とイスラーム・ポピュリズム~(Les politiques de l’islam en Afrique, Mémoires, réveils et populismes islamiques)』、(パリ)、Karthala、pp. 93-126、2017
  • 「小さなイスラーム教徒たち (セネガルの農耕民ウォロフと遊牧民フルベ)」、清水 貴夫、 亀井 伸孝 (編著)『子どもたちの生きるアフリカ: 伝統と開発がせめぎあう大地で』昭和堂、2017年